Feb 13, 2007

アメリカの医療費

 もう呆れはててしまっているアメリカの医療費の高さ! 保険が無ければほんとに泣きがはいります。 いえいえ、保険があってもやはり高い!

 当然病院や診療内容によって費用は違いますが、一般の病院やクリニックでの初診料は$180程度、オフィス・ビジットいわゆる問診は、専門だと$200一般でも$150程度の請求は当たり前。 それで血液や尿の臨床検査やXレイにかかると各項目ごとに請求金額が加算され、あっというまに$500、$600! しかもこの請求書、何日何週間か後に郵送されてくるので、いったい診療にいくらかかって保険でいくらカバーされて、自己負担分がいくらか、すぐには分かりません。
 医療機関によっては直ぐに保険適用前の診療費を計算してもらえるところがあると思いますが、たいていの場合は、受付でおそらく「各診療項目は各部門毎で計算されて、保険会社に報告してカバー分を控除してもらい、請求書にはその各明細と自己負担分が記載されるので、今ここでは自己負担分はわからない。」と、言われる場合が多いでしょう。

 風邪で調子が悪いな、と思って病院へいったものなら問診と薬の処方箋を書いてもらって$150! 保険が全額きけばいいのですが、加入している医療保険によって保険対象医療機関(病院)グループが違うためグループ外病院だとカバー率も低く、時によってはカバーされないこともあります。
 えぇっ!? 体調が悪いから病院に行って診てもらおうとしているのに、この請求額ではおちおち病院にもいけない。 日本だと国民健康保険加入していると、個人負担分が3割、しかも元々の医療費がアメリカに比べてかなり安い。 風邪や軽い怪我で外来診療を受けたとしても、1万円や2万円の請求はあまりありませんよね。  ところがアメリカでは・・・、あるんだな、これが・・・

 これはほんとうにあった話なのですが、もう既にリタイアされていた方がある時路上で倒れ、気がついたらとある病院で意識がもどりました。 その時すでに心臓緊急手術を受け数日入院していたそうで、退院後その請求金額は10万ドルを越えていて、医療保険に加入しておらず、老後に蓄えていた貯金が全額無くなってしまいました。 当然その請求書の中には、その人を助けた救急隊員と救急車「Amburance」からの請求書約300ドル分も。

似たようなストーリーがこちらにも get sick ---> go broke
その名も「病気になったら破産です」 ...冗談かと思いますよね...

 わたしも付き添いで2度程救急車に乗ったことがあるのですが、救急隊員も患者搬送前に、保険はあるか、搬送しても良いか、と尋ねます。 そう、アメリカは救急車はタダではないんですよ。

 おそるべしアメリカの医療費事情。。。う~~ん、老後は日本かな…。

 それにしても医療費請求書は、見れば見るほど溜息が…、
今は怒りに近いかも…